カウンセリングをしているとき、
今、目の前の方が
「どんなことで悩んでいるか」
「どう感じているか」
など本人に焦点を当てます。
ところが、話をしておられるクライエントの方は
ずーと人の話だけで、ご自分の話をされないことがあります。
「親戚の息子が引きこもりでどうしたらいいのでしょうか?」
「 主人が、こういうことでどうしたらいいのでしょうか」
「友達にこんな人がいて・・・」
「親が・・・・」
そういうときは、
「そのことに関して、ご自分はどのようにお感じになりますか?」
と
常に焦点を今目の前にいる方に
引き戻します。
たとえ家族や親戚であっても
あくまでも、その人の問題です。
今、話している方が自分の問題を話さないのは
その人がかかえている真の問題と向き合うのが
恐ろしいからなのです。
だから
人の問題を借りて
本当に向き合うべき真の問題から目をそらしているのです。
少しずつ心がぬくもってくると
自分の問題をポツリ
ポツリと話されるようになってきます。
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